sigurros’s blog

印象に残った音楽や文学に対する雑感

芸人と俳人 又吉直樹 堀本裕樹

又吉さんへの興味で買ったが、本格的な俳句入門書としても読める。現役の俳人が素人に俳句の魅力を説明する、というだけなら説明的なものになりがちだろうが、俳句は完全な素人ながら現役の芸人で文章家でもあり、当然言葉に敏感な又吉さんを生徒役に起用し…

夏の魔物 ROVO 2018 9/1

反復するビートによる狂騒のトランスミュージック。ニーチェが言うところのディオニュソス的な芸術にあたるやつ。せっかくなので瞑想状態に近いくらい深く集中して聴いてみようと、目を閉じて、雑多な思考を追いやり、図形的イメージで頭をいっぱいにしてみ…

上野野音 小山田壮平 中村一義

早稲田大のイベントサークル主催イベント。前半は興味ないので中村一義から参加。はっきり言って中村一義のライブは良くなかった。声が出ておらずギタリストに歌も補助してもらってなんとか体裁を保っている感じ。声が出ないのは知っていたのでそこは察して…

ちょっとの雨ならがまん 安田潤司

80年代日本のハードコアシーンのドキュメンタリ的作品。正直に言って出演者は町田町蔵(町田康)と石井岳龍しか知らなかった。出演者の終演後のインタビュー映像がステージ上での暴力的な振る舞いや喉を悪くするだろうシャウトと対照的で口下手でシニカルな…

ニーチェ入門 竹田青嗣

熱くなる概説書。時系列にニーチェの思想が紹介されており、永遠回帰に辿り着くまでのニーチェの思考の流れが大まかに把握できる。「この人を見よ」や「ツァラトゥストラ」など後期の作品での過剰とも思える言葉や煮詰まり切っていないように思える曖昧な記…