sigurros’s blog

印象に残った音楽や文学に対する雑感

ちょっとの雨ならがまん 安田潤司

80年代日本のハードコアシーンのドキュメンタリ的作品。正直に言って出演者は町田町蔵町田康)と石井岳龍しか知らなかった。出演者の終演後のインタビュー映像がステージ上での暴力的な振る舞いや喉を悪くするだろうシャウトと対照的で口下手でシニカルな若者と言った感じで面白い。演出はところどころくさい。時代を感じる。

鬱屈してシニカルでインテリにもなれない彼らは叫ぶことしかできなかったのかもしれないが、叫ぶこともできない若者だっているわけで、似たような焦燥感を感じながら俺はなにができるだろうとぼんやり考えた。